◆プレーパークとは
王子中央公園が拡張されて北に二百メートル離れていた「旧稲荷公園」が連絡園路で繋がれて編入されたのが二年前です。ここでは2006年から「プレーパーク」の催しが開催されていました。「プレーパーク」は北欧デンマークから広まった運動で緑の中を散策するだけの公園ではなく、子供たちがロープやスコップ、廃材を利用して自分たちで遊びを創作してゆく、あるいは土や草や木々に触れて自然を学ぶスペースを提供しようと言う運動で、子供たちが指導者のもとでロープを利用してブランコを作ったり、空き箱で部屋を作ったり、夏には泥んこになったり、秋には落ち葉のプールに飛び込んだり、寝転んだり。落ち葉で「おいも」を焼いたりと、有るものから遊びを創造してゆく。自然の中に人間性を解放して情操教育をする運動なのです。北区ではここの他に桐ヶ丘中央公園でも開催されています。
十一月中旬になって「旧稲荷公園」の清掃は従来通りするが落ち葉はそのまま残すようにとの連絡が北区からとして入りました。「いよいよプレーパークだね」「今年も子供が喜ぶぞ」「今年は落ち葉大丈夫かなあ」
◆問題発生!
実は「旧稲荷公園」には子供たちの大好きな「ケヤキの木」がありません。「ケヤキの落ち葉」が無いのです。どうしてもクッション性のある「ケヤキの落ち葉」が必要なのです。でもあるのは「イチョウの落ち葉」だけです。「イチョウの落ち葉」では「飛び込む」ことはできません。
今年の気候は何時になく冬の到来が遅かったのに、ここに来て急激に寒さが深まりました。「落ち葉が無くなる前に確保しておこうよ」「ここ一週間のうちに無くなるぞ」「雨で濡れるまえにね」「二十袋ほどあれば大丈夫だろう」「来週から貯めておこう」
「プレーパーク」の開催日が不明のままに「ケヤキの落ち葉」を確保しておくことにしました。
電話連絡で「プレーパーク」の開催日は十二月十五日・土曜日と決まりました。当日午前十時に「ケヤキの落ち葉」を「旧稲荷公園」に搬入します。それまではこちらに保管です。不審火などあっては危険だからです。当然「プレーパーク」終了後は当日中に回収し中央公園の指定の緑地に散布し腐葉土にするのです。「土曜日天気いいといいね」
◆落ち葉で幸せ一杯
十二月十五日・土曜日 いよいよ「プレーパーク」の当日がやって来ました。会場に「ケヤキの落ち葉」を搬入します。ちょっと誇らしい感じお判りいただけますか。全部で二十六袋の「ケヤキの落ち葉」を積み上げました。指導の先生が気持ちよさそうにダイビングです。「一袋貰ってこちらで焼き芋を」「焼き芋〜お!」歓声があがります。
「イチョウの落ち葉」だって今日は主役です。三歳くらいの子供が歓声をあげながら両手で落ち葉をシャワーのように舞い降らせます。お母さんの笑顔もこぼれています。
幸せを一杯貰った一日でした。地元の「北ケーブルTV」が取材に来ています。テレビを観た中から来年の参加希望が増えることでしょう。
ゴミにされてしまう「落ち葉」も間違いなく地球の一部です、時々「落ち葉」を恨むこともありますが宇宙船地球号の仲間です。私たち人間と同じように。私たちに自然を感じさせ地球を感じさせてくれる「落ち葉」に乾杯!